個体数を減らし自然界での生存が危ぶまれる植物について、生態学的な観察、遺伝的解析などの手法を用いて、
「絶滅させない」手法を探ります。どうすれば対象種が自然界で生きていけるのか、現状では自然界で生きていけない場合にどのように回復していくのか、近年では2次元コードを用いた生育域外保全システムを構築し、企業や行政と連携しながら種の保全研究をおこなっています。
LINK:エコキャンパス白書2019
絶滅危惧植物チチブイワザクラの遺伝的多様性解析と生育域外保全システムの構築
植物の季節性や生態について、継続的な観察を行いながら明らかにしています。近年、環境の変化が著しく、開花期や個体数が年によって大きく異なることがあります。生息域の変化や、気温や降水量の変化と植物の季節性の変化を関連付けたり、インターバル撮影(タイムラプス)による生活史の観察も行っています。
関連して、環境学習への取り組みも行っています。
LINK:タシロランからSDGs15(中学生向け)
葉に現れる斑紋や、季節的に葉の色を変化させる植物など、植物の見た目は個体によって、あるいは季節によって大きく変化していることがあります。植物の外見の変化は、進化的に何らかの適応的な意義があって生じたものであるはずですが、その意義を解明できている例はあまり知られていません。そもそも、どうして緑の葉に斑紋を作る必要があったのか?斑紋はどのような構造で周囲と違う色になっているのか?解剖学的・分子生物学的に解明していくことを目指しています。
LINK:種生物学会2020フラッシュトーク
ミズヒキの斑紋の有無における地理的構造とその要因の検討
「みえないものがみえてくる」ー植物が形成するバイオミネラルや花粉など、ミクロな世界を走査型電子顕微鏡を使って観察します。
LINK:バイオミネラルの種類と形成過程
卒論(高木2017)の一部を抜粋